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世界の起業家とライフスタイル

世界で活躍する仕事人のルーティンを考察する

独立する人も多く、働き方がフレキシブルになってきた現代。
徐々に増加傾向にあるという女性起業家たち。
近頃では、女性の起業家の活躍も目覚ましく、日本の歴史において女性起業家が初めて50万人を超えるようになりました。

それでも、まだまだ女性起業家はマイノリティであるといわれています。
そのため、まだわからないことが多い「女性起業家」たちの実態…
「起業したいけど、女性起業家として活動や生活をするのはそもそもどんなものなのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回はその実態を、世界で活躍する女性起業家たちのライフスタイルを参考にし「自分に合ったライフスタイル」を解明していきましょう!

世界の女性起業家たち。時代を変えるスタートアップ起業と女性とは。

目次

世界で活躍する女性たちのルーティーン

朝はテクノロジーをカットする

フォーブスやタイムなどでBBCに掲載されている、グローバルデートコーチのサミ・ワンダーさん。
VIPクライアントのコーチング、セルフスタディプログラムの考案、グループセッションを指導する女性です。

そんな彼女の朝のルーティーンは「テクノロジーカット」
ついつい、情報収集のために、少しだけ…という気持ちでネットやテレビを見続けてしまうかたは多いのではないでしょうか?

「1日のムードを決めるという意味で、朝は非常に重要な時間です。わたしは朝食前にスマートフォンやラップトップに触りません。ここは絶対に譲りません。メールやクライアント、仕事を健康より優先してしまうのは簡単だからです」

自分にとっての、大事にしたいもの、最優先すべきものについて考える。
そのために必要な“削ること”を決断する勇気も必要かもしれません。

仕事とプライベートを完全に分ける

自然食品による健康管理を提唱するNature Provides Ltd.の設立者で栄養セラピストのレイチェル・ケリーさん。

そんな彼女のルーティーンは、「仕事とプライベートを完全に分ける」こと。
なにかを「する」のではなく、意識としてのルティーンです。

「仕事とプライベートは完全に分けていますし、無意識で分けるように努力しています。ビジネスの成功は、四六時中働くこととイコールの関係ではありません」

「仕事を終えたあとの自由時間では、クリエイティブに考え、自主的・個人的なアプローチで物事に取り組んでいます」

一体、どのようにして「仕事とプライベートを完全に分ける」ことを実践しているのでしょうか?

「わたしの中で最も重要なのは、テレビを見ないこと、あとはビジネス以外でソーシャルメディアを使わないことですね」

仕事から離れることやインターネット、テレビなどの情報から離れることを意識し、自分に集中することでプライベートを確保する。
つい気づけば、スマホでメールをチェックしてしまう方たちは多いのではないでしょうか。

意識的なシャットダウンを習慣化すれば、おのずと「プライベートな時間」が増やすことができます。

朝にこそ散歩をする

シェフとして働く傍ら、ポッドキャスト「Desert Island Dishes」を配信しているマギー・ノムラさん。
料理・調査・ポッドキャストの編集に忙しい日々を送っています。

(※ポッドキャストとは、インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つで、オーディオやビデオでのウェブログとして位置付けられる、インターネットラジオ・インターネットテレビの一種)

そんな彼女にとって、毎朝の愛犬との散歩はとても重要だと話します。

「犬の散歩が1日の中でとても重要な時間ですね。新鮮な空気を吸えますし、デスクやキッチンから距離も取ることもできます」

あれもやらなければいけない、これもやらなければいけない…
日々の生活の中で「絶対にすべきこと」が山積みの方はたくさんいらっしゃると思います。

時間が足りない!そんな時こそ、「あえて、仕事と家事から距離を作る」ことをしてみませんか?

「朝起きたらまず家を出て、20分ほど散歩するようにしています。これが、その日の生産性に大きな違いをもたらしてくれるんです」

そんな時間はない…、早く仕事に取り組まないと…、という風に考えられる方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、近年、「歩くこと脳が活性化される」という研究結果がいくつも発表されています。

仕事に取り組んで手を動かすこと以上に、歩くことで、ひらめく準備をしてから仕事に取り組むことになり、結果、時間の短縮につながることもあるかもしれません。

毎日15分プラーナーヤーマをする

フリーランスグローバルストラテジストで、Legacy Business Schoolの創設者でもあるニミシャ・ブラムバットさん。
クライアントとのミーティング、ビジネスプランの策定、コンサルタント業をやりくりしながら1日を過ごしています。

そんな彼女が取り組むルーティーンは、「プラーナーヤーマ」

プラーナーヤーマとは、ヨガにおける代表的な呼吸法の一種です。
プラーナは、生命エネルギーや気、私たちの動かすエネルギーを意味し、ヤーマはコントロールする、蓄積、拡大を意味します。
つまり、呼吸を通してエネルギーのコントロールをするということです。

「わたしのお気に入りのストレス解消法は、インドのヨーギン、ラームデーヴから教わったプラーナーヤーマです。毎朝15分行って、エナジーレベルを高めています」

「消化力も高まりますし、就寝前に行えば、睡眠の質も高まります。これら全ては、生産性を高めるのに重要な要素です。プラーナーヤーマは気持ちを落ち着かせて、集中力を高めるのに向いています」

いつもの“あれ”をすれば、落ち着くことができる、リラックスできる、というような時間や習慣はきっとストレスフルな現代社会をうまく生き抜くための助け舟となってくれるのではないでしょうか。

午前中に30分のエクササイズをこなす

装飾デザイナー / アーティストとして活躍中のダイアン・ヒルさん。
クライアントのためのサンプル制作や壁画の用意、壁紙の採寸など、1日で様々な業務をこなしています。

そんな彼女のルーティーンは“エクササイズ”
なんと取り組むのは「仕事前」ではなく「仕事の合間」だそうです。

「メールのチェックと仕事の整理から1日を始めます。そのあと午前10時から30分はワークアウトです。このワークアウトは、エナジーを充填して気持ちを高めるのに欠かせないですね」

「また、わたしは自宅でひとりで働いているので、気分転換にもなります。ワークアウトのあとは午後6時半まで働きますが、音楽は常にオンです。音楽は生産性を高めるのに欠かせませんね」

しなければいけないこと、としてエクササイズを捉えるのではなく、自分にとっての気分転換になるもの、として考えることがルーティーンを続ける秘訣なのかもしれません。

月曜の仕事後にスポーツを楽しむ

数十億ドル規模のフィンテック企業、ACORN OakNorthの成長・コミュニケーション部門ディレクターを務めるヴァレンティーナ・クリステンセンさん。
イベントの管理やスピーチの台本作成、メディア対応などを担当しています。

そんな彼女は、あえて一週間のスタートの「月曜日」は運動を楽しむ日だと決めています。

「毎週月曜日に仕事を終えたあと2時間バドミントンを楽しんでいます。週始めに他人と競い合うことで1週間のムードが決まります。 “勝利” に向けてメンタルを整えることができるんです」

「このようなメンタルはヨガなどでは得られません。また、『Zero to One』や『Brotopia』など、インスピレーションに溢れるビジネス書も読んでいます」

運動と並行して、ビジネス本からのインプットを忘れない。
偏ることなく、バランスのいいルーティーンも健康的なライフスタイルには必須ですね。

3項目に分けられたTo-Doリストを作成する

ポップコーンの代替品、Not.Cornの創設者として知られる起業家ルシーナ・シャーさん。
試食や戦略会議、小売店との連絡などに追われる日々を送っています。

そんな彼女のルーティーンは、朝の「To-Doリスト作成」です。

「わたしにはオタク的なところがあるので、いつもパーフェクトなTo-Doリストを作成しようとするんです。まず、15分くらいかけて、1日の目標をリストアップしていきます」

普通の人なら、これで終了!さぁ仕事に取り掛かるところですが、彼女は違います。
この「To-Doリスト」を3項目に分けるのです。

「1つ目は “大嫌いな仕事”、つまり、必ず最初に終わらせる仕事です。そして、2つ目は “大好きな仕事” で、3つ目は “個人的な予定” です」

つまり、作成した「To-Doリスト」に優先順位をつけること。
しかし、その基準は締め切りまでの時間やマストな案件かどうかではありません。
彼女がその仕事についてどう感じているか、その気持ちによってタスクを分別します。

「3項目に分けたリストを作れば、1日が生産的になりますし、ひとつずつリストを消していくことで大きな満足感が得られます」

自分をどのようにすれば、もっとも生産的に、気持ちよく仕事ができるかを考えて実践すること。
そのこだわりをルーティーンに組み込むことによって日々を良い意味で「楽」に過ごすことができます。

まとめ

世界で活躍する女性たちのルーティーンをご紹介しました。
実際にやってみたいと思ったこと、取り組めそうなことはありましたか?

時間ができた時に…、もう少し余裕ができたら…、とは思っていたけれど先延ばしにしてしまうことがたくさんあります。

理想的なライフスタイルに近づくために、自分に合ったもの、できそうなものを少しずつ試して変化させながら、自分らしいルーティーンを見つけましょう。

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