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女性起業家とファッション

成功者に見せる鍵となるファッションアイテムとは?

成功者とは例外なく自分の印象づくりに意識を払い、存在感を発揮しているものです。でもキャリア女性の印象ってどのようなものなのでしょうか。ここでは、キャリア女性の洗練された印象づくりのため、その鍵となっているアイテムについて取り上げていきます。

目次

(1)ファッションと存在感の演出

実務中心で内勤ばかりの勤務では身だしなみが適当になってしまうこともあります。けれども役職等が上がるにつれて、責任のある立場として人と会う機会が増え、また、人から見られる機会が多くなると、身だしなみを気にするようになり、その必要性も高まるもの。

ファッションは自分の哲学や考え方を表現する手っ取り早い手段。女性エグゼクティブたちはファッションを通じて自分という存在感を上手に表現しています。

言うまでもなく、第一印象は大切です。一方で、印象に残るためだけに、単に目立つ服を着れば良いというわけではないことも当然です。
存在感を確立させる装いに不可欠な要素として、「ふさわしい」かどうかが挙げられます。自分がいるその状況に「ふさわしい」装いか。

そして、社会に対して責任ある人間として「ふさわしい」装いをしているか。「似合う」や「おしゃれ」ではこの役目は果たせません。自らのためだけでなく、他者、ひいては社会に向けて責任を果たしている装いが「ふさわしい」ものとなります。

では、その「ふさわしい」装いで、成功者としての存在感を示すための装いはどういったものか?次項から、いくつかのアイテムについて取り上げていきます。

(2)イヤリング

キャリア女性がジュエリーを身につけるのは、耳元と首元、そして手元の3箇所。そのうち、耳元と首元は対面する相手からよく見える部位で、中でもイヤリングは、ビジネスをサポートする有能なツールとなるアイテムです。

その理由は、相手の視線をイヤリングに逃がせてあげることで、コミュニケーションを円滑にすることができるから。

近距離で向き合って話すミーティングや会議の場面では、仕事上の関係だとしても、目をずっと合わせて話し続けることは居心地悪く感じるもので、緊張が続くものです。

常に目を合わせるよりも、ときどき自然に視線を外すほうが印象も和らぐので、コミュニケーションも取りやすくなります。

視線を外すにあたり、男性相手では胸元、タイの結び目あたりがベストな位置ですが、女性の場合、ネックレスあたりに視線を集めると、場合によってはセクシャルな意味をもつおそれも。そのため、目と口の間の水平線上にある耳元でキラリと光るイヤリングがちょうど良い役割を果たします。

視線を集めるにしても、イヤリングそのものがいちばん目立つのではなく、装い全体になじみ、顔周りを明るく見せて自身を引き立てるものが適しています。デザインだけでなく、サイズ感も重要です。

スタッズやデコラティブなものなら瞳の大きさを目安に、フープやドロップは耳たぶからの垂れや揺れが小さいものにし、目線を逃がして緊張を和らげる先として適した目立ちすぎないものが仕事スタイルとしてのちょうど良い塩梅になるでしょう。

ここで例に挙げるのは、弁護士、政治家、世界のマネーリーダーとして、常に注目を浴びているキャリアウーマンのクリスティーヌ・ラガルド氏。

弁護士であり、これまでにフランスの財務大臣や国際通貨基金(IMF)専務理事を歴任するなど華々しいキャリアを持ち、現在は女性初の欧州銀行総裁として活躍している彼女。

気品と知性があふれる佇まいや洗練されたスタイルなど、彼女のすべてがキャリア女性たちの憧れの的となっています。さまざまなシーンに登壇することも多い彼女ですが、パールを巧みに操り、華美になりすぎていないのに知的で素敵に見せる、そのスタイリングが有名です。

10代の頃はフランスのナショナルチームでアーティスティックスイミングの選手として活躍。今もなお保たれているスタイルの良さで、時にはメンズライクなスーツスタイルも着用する彼女。その耳元で光るのはパールのイヤリング。

ホワイトヘアーにも馴染むホワイトパールを着用することも多く、その艶感がデコルテや顔周りをワントーン明るく照らしています。どんなときでも知的な表情を失わない彼女のコーディネートにイヤリングが一役買っています。

(3)柄もののワンピース

着るだけで華やいだ印象に仕上がる「柄ワンピース」は、日常はもちろんのこと、キャリアシーンでも欠かせない存在です。1枚着るだけで、会食やイベントなどのさまざまなオケージョンでも華やかさを演出してくれる頼もしい存在です。

世界のファーストレディたちも、首相とともに出席するオフォシャルなシーン、個人で登壇するイベントや演説会など、色々な場面で柄ワンピースを愛用しています。自立した女性ならではの主張あるコーディネートは、ロイヤルレディたちのエレガントなワンピース姿とは180度異なり、アクティブで知的な雰囲気に仕上げています。

ここで取り上げるのはアメリカ大統領夫人のジル・バイデン氏。教職に就いていて、博士号も持つ、まさに自立した女性の彼女はいい意味で自分流の着こなしポリシーを持っているようです。

一般的にアメリカ大統領夫人は「主役はあくまでも大統領」という意識があり、エレガンスな正統派スタイルを好みます。決して大統領より目立ってはいけないと考えているわけではないでしょうが、歴代ファーストレディは無地の服を選ぶケースが多かったようです。しかし、彼女は結構な頻度で柄物を着ています。

就任100日を祝うイベントでは、国民に元気をプレゼントするかのような、フルーツモチーフのワンピースに身を包みました。ジューシーな果物柄はナチュラル感や健康さ、フレッシュ感を印象づけるメリットがあります。

バイデン大統領は史上最高齢の大統領として就任。現在も健康不安がくすぶっています。年齢の割には元気に見えるバイデン大統領ですが、装いはオーソドックス。そこに果物柄の装いのジル夫人が横に並ぶと、カップルでの印象は元気感がぐっとアップ。バイデン大統領まで元気に見えるような装いでした。

ホワイトハウスで開かれたLGBTQ+関連のイベントに出席した際には、何カ所も布地の切り換えが施されている、パッチワークのような構成の凝った仕立てのワンピースを着用。

あしらわれている柄も様々で、スイカやバナナ、パイナップルなどのフルーツ柄のほか、花やドット、ストライプなど、本来であれば、統一感を損なってしまいかねないほど、多彩なモチーフをミックスしていました。

この一見、まとまりを欠くようにも映る柄の混在は、アメリカ社会における多様性の大切さを感じさせます。この場面がLGBTQ+関連イベントだということを踏まえた、その場に「ふさわしい」、自立した女性ならではのコーディネートと言えるでしょう。

ファッションには着る人本人の気持ちを盛り上げるほかにも、見る人の共感を呼び込んだり、会話のきっかけになったりと、様々な働きがあります。リーダー的立場の場合、メッセージを訴え掛けたり、人柄を印象づけたりといったイメージ戦略のパワーツールにもなり得ます。

オバマ政権下で8年間も副大統領夫人の役目を務めたジル氏は、「ファッションの力」を良く理解しており、柄もののワンピース使いにもその信条が見て取れます。

(4)パンプス

その人の本質と日常が現れるのが「○○元」と付く先端の部分であり、中でも「足元」は顕著にその人の存在や生き様を映す「佇まい」が現れます。「足元を見る」という言葉もあるとおり、足元は社会的立場にも影響を及ぼす重要な部分。いくら高品質な服を着ていても、靴が合わなければ台無しです。

キャリア女性にとってパンプスはどのようなシーンでも使えます。職種や場面によってはファッション性の高いエナメル加工の革も使われますが、周囲の状況に合わせることが基本。

ここで例に挙げるのは、英国王室のキャサリン妃。フォーマルな装いからカジュアルな着こなしまで、常にエレガンスを忘れないコーディネートで世界中から注目を集める彼女。ラグジュアリーなブランドからカジュアルなプチプラブランドまでを巧みに取り入れる一方、お気に入りのアイテムを何度もリピートする着回し上手でもあります。

公の場に登場するときは、必ずと言っていいほど比較的高めのヒールを着用していることが多いですが、愛用しているのがジャンヴィトロッシのパンプス。その中でも何度もリピート着用しているのがブロックヒールの「パイパーパンプ85」とスティレットヒールの「GIANVITO 105」。

「パイパーパンプ85」は安定感のあるブロックヒールと洗練されたポインテッドトゥ、気品漂うスエード素材が特徴的な一足。プレーンなデザインかつ、足を美しく見せることが計算されたパンプスだからこそ、パンツにもドレスにも難なくマッチするため、ラグビー観戦からフォーマルな公務まで幅広く活躍しています。

黒を基調にモノトーンでシックにまとめたコーディネートに合わせることが多く、シンプルながら洗練された雰囲気を演出しています。
一方、「GIANVITO 105」は細く繊細なスティレットヒールが特徴。

デンマークの王宮を訪問し、メアリー皇太子妃、マルグレーテ2世女王と対面した際には、ふたりとも素材違いで「GIANVITO 105」を着用。モノトーンやグレーを基調とした落ち着きのある色使いにレディライクなコートを合わせた両者のエレガントな着こなしをフェミニンなスティレットヒールが足元でしっかりと支えています。

まとめ

ここまで、いくつかのアイテムと着用されている実例を取り上げましたが、いずれの方も責任ある立場において、社会に対して「ふさわしい」装いをしながら、自分という存在感を上手に表現しています。

皆様も自分にとって相棒となるようなファッションアイテムを見つけてみてはいかがですか。

<参考サイト>
・国際基準・女性エグゼクティブの流儀とは?|precious.jp
https://precious.jp/articles/-/12671

・女性起業家とファッション。ビジネスの成功とファッションは関係あるのか?
https://nagakane.net/women-entrepreneurs-fashion/

・「耳元は人のため」あなたの知的パートナーになるビジネス・イヤリングの法則
https://fumikoda.jp/blogs/journal/180326-imagemanagement_vol-05

・世界のキャリアの常識! ビジネス・イヤリングの法則を知っていますか?|OGGI
https://oggi.jp/190121

・「パール」使いの名手、クリスティーヌ・ラガルドさんに学ぶ「知的で華やかなお仕事スタイル」3選|precious.jp
https://precious.jp/articles/-/24670

・1枚で主役に!世界のファーストレディに学ぶ「花柄ワンピース」でスタイルアップする方|precious.jp
https://precious.jp/articles/-/24360

・バイデン米大統領夫人のおしゃれテク 柄物の着こなしがお見事
https://news.yahoo.co.jp/byline/miyatarie/20210720-00248794

・英・キャサリン妃が溺愛するのはジャンヴィト ロッシのパンプス!着用回数の多い名品2足の着こなしにフォーカス|precious.jp
https://precious.jp/articles/-/32750

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