成功の鍵はコーディネートにあり。活躍している女性起業家のファッションとは。
年々、女性の起業家は増えつつある現代。
全国の女性社長は54万919人で、調査を開始以来、初めて50万人を超えました。
前回調査(2019年)の47万8,619人から13.0%増加し、全企業に占める割合は14.2%(前回13.6%)。産業別では飲食業などを含む「サービス業他」が47.1%と5割に迫るようになったのです。
目次
ビジネス相手に安心感を与える「第一印象」
アナ・ウィンターはファッション雑誌「VOGUE(ヴォーグ)」の編集長。
彼女は起業家ではありませんが、ファッション業界の最先端をいくキャリアウーマンです。彼女は全身ブラックのコーディネートを嫌い、個性的な柄を取り入れるスタイルが特徴で、そのセンスは世界的に注目を浴びています。
「あなたが勝負の時に勝ち目がないなら、装いに気合を入れなさい」とアナは言います。
女性の起業家は増えてきてはいるとは言え、「女性」というだけでビジネスの戦力外だと判断されることもある時代。
では、どうすればビジネス相手を安心させることができるのか。やはり「第一印象」が大きな鍵となってきます。
女性起業家といえばパリッとしたジャケットにタイトスカートやパンツという出で立ちを想像する方が多いのではないでしょうか。
女性起業家にピッタリなコーディネートを学べば、仕事ができる女性という印象を与える服選びができるようになります。
ですが、「子育てや生活を営む事で精一杯でなかなかファッションの研究にまで手が回らない」という女性は多いはず。
現代では働く女性に向けたメイクのセミナーや、女性専用のスーツブランドも増えていることで、プロのスタイリストから学ぶことも一つの手段でしょう。
子育て中の場合は、なかなか出歩くことができませんが、そんな方のためにオンラインセミナーも増えています。
また、雑誌で特集が組まれていることも多いです。実際に【ファッションのお手本をどこで探すことが多いか】というテーマでアンケートをとりました。
100人以上に調査を行った結果「ファッション雑誌」をお手本にしている方は122人もいたのです。
一歩踏み出せば簡単に情報が手に入る状況を利用しない手はありませんね。
女性起業家らしいコーディネートとは?
女性の「社会進出」が増えている近年。東京商工リサーチが行った「第9回「全国女性社長」調査」によると、2018年における女性社長の数は全国で「45万4,961人」でした。
初めて調査を開始した2010年の数字が「21万人」だったことを考えると、なんと8年間で2倍も増えた計 算になります。社会全体で見ると、まだまだ男性社長が多い日本ですが、女性社長・女性起業家は確実に増 えていることがわかります。
参照:https://kigyo18.net/josei-kigyo-dokuritsu.html
女性が起業が増え始め、女性がビジネスファッションに身を纏う場面も多くなっています。トレンドに沿っ たおしゃれに気を使うことももちろんですが、ビジネスシーンでは「どのように見えるか」が重要です。
女性と男性では、ファッションも異なるため、社内の男性が身につけているようなファッションを参考にす ることは難しいと考えられます。では、女性起業家にふさわしいコーディネートとは、どのようなファッ ションなのでしょうか。
ベースとなるのは『信頼感、清潔感のある服装』と『セルフブランディングができ ているか』。この部分が重要なポイントとなります。
そこで今回は日本や世界で活躍する女性たちのファッションについて紹介していきます。
ビジネスSNS『Wantedly』
仲暁子さん
1984年生まれ、千葉県出身。08年、京都大学経済学部を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。2年目で退職し、漫画家を目指す。10年にフェイスブック ジャパンに初期メンバーとして参画。同年、現ウォンテッドリーを設立し、ビジネスSNS『Wantedly』を開発。12年2月にサービスを公式リリース。
「世の中は起業する人が少ない」と語る仲氏。
「立ち上げが得意な半面、育てるのは苦手で、悪くいうとやりっぱなしみたいな感じでもあったのですが、世の中、立ち上げる人の方が希少価値が高いということが分かってきたのもその頃です。」
仲氏が、自身の持つ無から有を生み出す能力(ゼロイチ)に、自覚した瞬間だったのでしょう。仲氏のインタビュー記事を見ているとパーカー姿など、ラフな服装が目立ちます。
参照:上場ウォンテッドリー、32歳社長の異色キャリア|日経ビジネス
ブックオフコーポレーション株式会社
元代表取締役 橋本真由美さん
1949年3月21日生まれ、福井県大野市出身。一宮女子短期大学卒業。日本の実業家で、ブックオフコーポレーション元社長(第2代)である。
タレントの清水國明さんの実姉である橋本真由美さんは、中古本の買取販売が主力であるブックオフコーポレーションの元代表取締役です。
起業とは少し違いますが、なんと1990年にブックオフ1号店にパートとして入社し、2006年に代表取締役になったという異色の経歴を持つ方でもあります。彼女はスーツ姿が多く、かっちりとした印象です。
DeNA 南場智子さん
1962年、新潟市生まれ。86年津田塾大を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。90年、ハーバード大にてMBA(経営学修士)取得。96年マッキンゼーにてパートナー就任。99年にディー・エヌ・エー(DeNA)を設立。2011年に社長兼CEO(最高経営責任者)を退任、現在会長に。21年6月からは経団連副会長に就任した日本を代表するトップ起業家です。
「ジャケットを羽織れば、会議にも出られる」と語る南場さん。
とても清潔感があり、非常にきれいです。上半身が明るく、下半身は色味を抑えているので、上半身に目がいきやすい効果もあります。さらにシャツのVゾーンにネックレスをしているのもワンポイントになっています。ジャケットを着ていないので、ややカジュアルで親しみやすい印象ですが、この服装にジャケットを羽織れば、会議にも出られます。メガネも丸みのあるフレームで、女性らしい柔らかさを演出、好感が持てます。
彼女のファッションはジャケットを羽織るスタイルが多いですが、ブラウスを取り入れたり、アクセサリーを身についていることが多いですね。フォーマルさと上品さを兼ね備えたコーディネートは参考になります。
参照::あなたのスーツは一流? 三流? 年代別「ファッションの教科書」【2.女性編】|プレジデントオンライン
仕事相手からの信頼を得るためのポイント
仕事相手から信頼を得るためには、周囲からの見られ方を意識すること、そして、自分に似合ったファッションを知ることが大切です。やわらかく、穏やかそうな印象を与えたい場合は、シフォンのブラウスやフ レアの効いたスカートがベーシックです。逆に、かっこよくてクールな印象を与えたい場合は、ジャケットとパンツでかっちり装うのが良いでしょう。
ここで重要なのは「おしゃれに見えることよりも、仕事相手として信頼が置ける人物に見えるか」です。 TPOに合わせて色や素材を選択することが「自分に似合ったファッションを知る」ことに繋がります。女性 起業家の米良はるかさんは雑誌・美人百科のインタビューでこう話しています。
「この場で求められていること」を考えます。レストランオーナーや舞台の主催者、パーティーをオーガナイズする人など、誰かがつくる世界や場のなかに入っていくときに、会の雰囲気や趣旨を理解して服装を選んでいるかは、すごく大事な要素になりますし、さらにその場で活躍したいと思うなら、少なくとも服装でマイナス要因になるようなことは、避けなくてはいけない。
仕事を任される女性として一目置かれるためにも、自身にふさわしいファッション選びをしましょう。
セルフブランディングとは?
「セルフブランディング」とは、マーケティング戦略の一つで、それを自分自身に対して行うことを指す言葉です。「どうすれば自分が持つ能力をビジネスとして際立たせることができるか」「どうすれば付加価値の高い状態でビジネスを進行することができるか」など、周囲に自分自身をアピールする方法です。
例えば、女性社長のように、取引先や顧客へのアピールが必要となる役職だと、自分が会社の顔であることの意識を持つ心構えが大切になります。政治に携わる女性ですと、対峙する相手やシーンに合わせて、カラーやコーディネートに変化をつけています。何故なら選ぶファッションによって、相手に与える印象が大きく左右されるためです。過度な露出のある服や、ボディラインが出る様なものは例え似合っていてもビジネスの場ではふさわしくないので要注意です。
企業をスタートアップさせた当初は365日24時間仕事をしてしまう女性が多く、身だしなみが適当になって しまい、その結果ストレスや過労で太る女性が多くなりました。ファッションもそうですが、ダイエットや 健康的な食事もセルフブランディングの一つ。
だらしない体型では内面もだらしないと思われてしまう可能 性があります。モデルのミランダ・カーさん、ローラさんはあの素晴らしいスタイルを維持するためにスー パーフード「チアシード」を食べていたそうです。健康的な体づくりも企業が発展していくのに欠かせない 要素です。
女性起業家や独立して活躍されている女性は共通してキラキラとしていて、綺麗なイメージがありません か? 彼女たちは人の前に立つから気を遣っているのではなく、もともとメイクやファッション、美容やダイエッ トが大好きな人が多い印象です。プライベートの時間はショッピングをしたり、新しいメイクに挑戦するな ど、上手に息抜きをしてファッションを楽しんでいます。
これが上記でもお話しした「セルフブランディン グ」に通づるトピックです。
自分にピッタリなコーディネートを学べば、仕事ができる女性という印象を与える服選びができるようになります。
ですが、「子育てや生活を営む事で精一杯でなかなかファッションの研究にまで手が回らない」という女性は多いはず。
現代では働く女性に向けたメイクのセミナーや、女性専用のスーツブランドも増えていることで、プロのスタイリストから学ぶことも一つの手段でしょう。子育て中の場合は、なかなか出歩くことができませんが、そんな方のためにオンラインセミナーも増えています。
現代ではそんな女性に向けた以下のようなサービスを利用してブランディングしてもらうことができます。
参照:女性の社長にふさわしい服装とは?コーデのポイントを紹介|Re.muse ladies’ blog
「夏川いおり」さん
兵庫県出身、3児の母。新卒でアパレル会社へ入社し、自己表現として自由な着方をしていたものの、先輩社員に「ダサい」と影で言われる。
猛勉強して、スタッフからコーディネートを相談され、スタッフ全員のコーディネートを指導するほど成長。また1年目から店長代理として働き、前年比70%の退転危機のお店を130%まで回復させた実績あり。
自身が育児で忙しくオシャレを楽しめなかった経験を機に、2020年10月に8年勤めたアパレル会社を退職し、フリーのスタイリストへ転身。
100%オンラインで行うファッションコンサルは人気で、申し込み窓口なしでお客様からお申し込みされるほどになる。
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GINZA Global Style レディースオーダースーツ
スーツの会社でも圧倒的な知名度を持つオーダースーツ専門店「グローバルスタイル」では女性向けのレディースオーダースーツの販売も行っています。パンツスタイルからスカートまで、様々なビジネスシーンに合わせて利用できるように、いろんな形のスーツを提供してくれています。
専門のスタッフにオーダーを伝えて、似合うスタイルでコーディネートしてくれるので、スーツ初心者にはありがたいですね。
公式インスタグラムでは、お客様からの質問にも丁寧に答えているストーリーが掲載されています。
https://www.global-style.jp/lineup/ladies-suits/
エアクローゼット
株式会社エアークローゼットが2015年2月にリリースした国内初の月額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』。2022年2月3日(木)にサービス開始7周年を迎え、会員登録者数は70万人を突破いたしました。
骨格やパーソナルカラーを選択することで、似合うファッションの提案をしてくれるサービスが支持されています。
ビジネスの成功とファッションが関係する理由
ビジネスとファッションが成功に結びついている理由が掴めてきたかと思います。 ファッションは自分の哲学や考え方を表現する手っ取り早い手段です。ファッションにはその人に「内側」、つまり個性が出ます。
その個性に磨きをかければ、自身に見合ったファッションを身に着けることが できるでしょう。
例えば、東京都知事の小池百合子さんは色合いが華やかでありながらも、落ち着きがあるデザインのビジネ ススーツを身に付けています。そして、小池さんといえば「緑」というように、自分に似合う色やイメージ を確率されています。
「緑」をトレードマークにすることで、認知が広がった部分も大いにあります。自分のテーマカラーを見つけて「あなたらしいファッション」を研究してみましょう。
未来を担う女性起業家はファッションでビジネスに磨きをかけよう
「自信を持ってその場に立てるように」するためには、「服という装備」は欠かせないアイテムです。何より、装いは相手へのリスペクトでもあります。今日は誰にどこで会って、何をするのか。自分の立ち位置はどこか。
自分自身の見せ方を変えることで、印象はグッと上がり、好循環が始まるきっかけとなります。身嗜みがきちんとされていない仕事相手と「またお話ししたい」とは思いませんよね。むしろ不信感を煽る原因となってしまいます。
お相手の「人」がいる、それが仕事です。だからこそ自分の印象に自信をもって携わりたい。今後のビジネス活動すべてに使える服やメイクの知識が欲しい。夏でも冬でも大きなドレスを身 に纏うマツコデラックスさんのように、「自分らしさ」とは何かを見出すことが女性起業家となる一歩でしょう。