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女性起業家と子育て・出産

女性経営者と出産のベストタイミングとは?

あなたは将来、子どもをもつことについて考えることはありますか?
女性はよく周囲から「結婚まだなの?」「子どもはいつ?」という質問をされると思います。
しかし20代の女性たちは「結婚したい」という夢はあるものの、自分が家庭をもっているイメージや自分が母親になるイメージ、生き方はあまり想像つかないのではないかと思います。そして仕事がのってきた30代になっても曖昧な希望はあるものの、じゃあ仕事はどうするの?という問題が浮上し、何となくそのままに・・・。

出産後の身の振り方について悩んでいる女性たち。

こちらのデータは、厚生労働省が実施した「第13回21世紀成年者縦断調査(平成14年成年者)の概況」(調査年月:2014年11月)です。

【出典】「第1子出産前後の女性の継続就業率」の動向関連データ集|内閣府
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_39/pdf/ss1.pdf

こちらのデータによると、約6割の女性が出産後も働く意欲があるにも関わらず、約5割の女性が出産を機に仕事を辞めてしまうのです。
女性の2人に1人は出産後退職を決めている状況です。

辞めてしまう原因としては以下のような理由があります。

  1. 勤務時間があいそうもなかった (56.6%)
  2. 自分の体力がもたなさそうだった (39.6%)
  3. 職場に両立を支援する雰囲気がなかった (34.0%)
  4. 子どもの病気等で度々休まざるを得なかった (26.4%)
  5. 会社に産休や育休の制度がなかった(22.6%)
  6. つわりや産後の不調など妊娠・出産にともなう体調不良のため (20.8%)
  7. 保育園に子どもを預けられそうもなかった(預けられなかった) (17.0%)

【引用】図表 妊娠・出産前後の退職割合と退職理由|石田まさひろ制作研究会

全体的に見てみると、子育てと仕事の両立をする自信が無い女性が多いように思います。

今、日本では「正社員」というステータスが格付けされ、女性でも正社員を目指して仕事に励む人が多いです。
しかし本当に正社員であることが安定で幸せをもたらすのかどうかは疑問です。

正社員の待遇は派遣やアルバイトと比べて良いかもしれませんが、幸福度の点で正社員は劣っているかも・・と思ったことはありませんか?

重い責任がのし掛かり、夜遅くまで残業して私生活もずさんに・・・疲れとストレスのせいで化粧や服装もあまり気にしなくなってしまうような女性も多いのではないでしょうか。
こんなに身を粉にして働いているのに、大企業がいつまで終身雇用であなたを雇ってくれるかどうかも確かではありません。

そのような中で、フリーランスとして活躍する女性がどんどん台頭してきています。
アメリカでは、3年後にはフリーランス人口が5割になると言われています。
日本もより個人の魅力が価値を生み、自由にその人らしい働き方ができる社会へと変化しつつあります。

正社員や福利厚生に縛られるのではなく、出産を良い機会として どのような働き方をすれば精神的にも金銭的にも両立可能なのかを考えてみましょう。

女性起業家たちは、出産という一大イベントと、経営というハードワークをどのように乗り越えたのか。

ライフイベントについて漠然と考えている20代30代女性の方々に、仕事と出産を両立させる方法についてご紹介しようと思います。

仕事と出産を両立させる方法とは

「いつか子どもは欲しいけれど、今は仕事が楽しいしそれどころじゃない」
「若いときにキャリアが途絶えたら、復帰した将来が心配」
「金銭的に子どもを育てられるような余裕がない」

20代~30代前半の出産適齢期に子どもをもたない理由は、今の時代を生きる働く女性たちには山ほどあります。

皆さんは「妊孕性(にんようせい)」という言葉をご存知ですか。この言葉は、「妊娠しやすさ」を表す言葉です。年齢を重ねれば重ねるほど、この妊孕性は下がっていきます。父母の加齢と妊娠は密接に関わっているのです。
年齢に伴う卵子の数の変化、流産リスク、子どもの染色体異常リスク等、様々な問題が出てきます。

父母の高齢化が進行する中、日本では不妊治療を行う医療機関も爆発的に増えました。けれども、不妊治療をすれば必ず子どもが持てるわけではありません。
30代前半で不妊治療に来れば7~8割、40代になると不妊治療をしても子どもができる確率は1割くらいだといいます。
なんとなく・・・で、子どもをもつタイミングを先送りしない方がいいかもしれません。

それでは出産後の課題とは何でしょうか。日本では深刻な課題である保育園待機児童。特に都市部になるほどその数は急増します。

【出典】「第1子出産前後の女性の継続就業率」の動向関連データ集|内閣府
https://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/top/hyouka/k_39/pdf/ss1.pdf

上の図は、厚生労働省が実施した「第1子出産後も就業の継続を希望していたが継続しなかった女性がなぜ仕事を継続しなかったのか」というアンケート調査の結果です。

これによると、保育園に子どもを預けることができていればという回答が堂々の1位となっています。
2位には職場の育児協力に対する姿勢の欠如が見られる結果となっています。
少子高齢化と言われている現代において子どもも預けられず仕事にも復帰できない現状は深刻な問題。
保育園だけでは対応できないのも残念ながら事実です。

しかし、近年では「保育園」という概念にとらわれず、自由に子どもを預けられるサービスが進化しています。
例えばキッズスクウェアは、フルタイムワーカーや定期的ご利用の方に向けて一時預かりもできるサービスがあります。

キッズスクウェアでは保育・託児所だけでなくベビーシッターや幼児教室、家事代行サービスも提供されています。

他にも、業界最安値でベビーシッターをお願いすることができるキッズラインは日本に「ベビーシッター」をより普遍化させていくきっかけとして活躍しています。

アメリカではベビーシッターの利用が一般的に使われていますが、日本ではあまり一般的ではなく、子どもの送り迎えや病気・怪我の緊急時も親が駆けつけなくてはなりません。

こういったこともベビーシッターにお願いしておけば、送り迎えも急なトラブルも対応してくれます。
ベビーシッターは働くママの神様的存在として今後どんどん広がっていくでしょう。

また、最近では学生やフリーランスに対して個人契約で家庭教師をお願いするケースもあります。
両親が仕事で家にいなくても、子どもは学生やフリーランスの人と1対1で勉強を教えてもらうことで学びも深まり、自分の考え方も身に付きます。

学生やフリーランスも「子どもに教える」という経験が自分の学びを深めることにもなりますし、自分の裁量で働くことができる経験はとても貴重なものになります。

・キッズスクウェア
https://www.alpha-co.com/nursery/facility

マスコール代表取締役社長 境順子さん

株式会社マスコール。昭和33年創業以来、高品質な産業ガスを自社工場で充填し、鉄鋼、化学、機械、自動車など私達の生活を支える様々な分野を安定供給している会社です。

マスコール代表取締役社長である境順子さんはお子さんを出産された後、お子さんを連れて慣らし出勤から始められました。
お子さんは母乳しか飲まず、授乳間隔も定まらず、片時も預けることができない状況が続きました。上のお子さんお二人は母乳でもミルクでも飲んでくれていたので、今回全くの初めての経験に試行錯誤しながら子連れ出勤をしていたそうです。

いつでも赤ちゃんと一緒で体力的にも精神的にもきつく、中々思うように仕事も進みません。境さんは「それでもできることがあるし、私にとっては必要な挑戦だった。」とおっしゃられています。

お客様の所への挨拶回りでは、長時間の移動もあって悩みましたが、初めてベビーシッターさんに同行をお願いしたそうです。おかげで安心して予定通りの一日を過ごせたとか。新年の挨拶回りでは「これは縁起がいい!」と赤ちゃんとの対面を喜んでくださるお客様もいらっしゃったそうです。

「今ある環境と方法の中で焦らず あきらめず 確実にできることを増やしていきたい」と明るく前向きな境さん。デスク横にベビーベッドを設置し、隙間時間にはオフィスビルなどの木々に囲まれ日光浴と紅葉を楽しんでいらっしゃいます。

会社関係の方々やお取引関係の方々に感謝を忘れず、できる環境でできることを探して取り組んでいく。
子育てにとっても仕事にとっても大切なことです。お母様が生き生きと笑顔でお仕事をされている姿を見て、お子さんも健やかに成長されることでしょう。

まとめ

ビジネスウーマンは仕事や出産など様々なイベントが重なり、精神的にも体力的にも大変な時期があります。

出産は相手が必要なことですし、授かれるかどうかも分かりません。自分でコントロールできないものをコントロールしようと思うから、悩んでしまうのだと思います。

それなら、それ以外のコントロールできる部分を悔いなくやっておきましょう。自分の興味・関心を大切にして、後悔のない毎日を過ごしていれば、その積み重ねでその人なりのタイミングはきっと訪れます。
出産のタイミングはコントロールできないものですし、ベストなタイミングがいつかも人それぞれです。
「自分は何を叶えたいか、何を譲れないか」を意識することさえできれば、いつだって最高のタイミングだと言えるのではないでしょうか。

赤ちゃんをきちんと育てることと、ママがキラキラと輝くことは両立できます。

多方面から情報を取り入れ活用し、自分が理想とする子育ても仕事もできる生き方を目指していきましょう。
自分らしい生き方を実現させることができるのはあなたの行動次第です。どのような状況も「成功するための準備」と考え、やりたいことを思い切りやる!

「妊娠」「出産」を人生の中で「経験してよかった」と思えるような 女性だけが経験できるライフイベントと捉え、あなたらしく楽しんでくださいね。

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